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平成26年度地方消費者グループ・フォーラム(九州・沖縄ブロック)

 今回、消費者庁が毎年行う地方消費者グループ・フォーラム(九州・沖縄ブロック)において、全国的にもはじめとの取り組みとして、円卓会議方式を取りいれて行うことになり、円卓会議のデザイン、基調講演、円卓会議実施・ファシリテーションを、拠点形成研究Aのメンバーである石原明子准教授と石田聖助教、そして、大学院交渉紛争解決学領域修了生の宮園由紀代氏(博士)が中心となって行った。

 ファシリテーターは、大学院社会文化科学研究科交渉紛争解決組織経営専門職コースの修了生や在学生の10名と工学研究科の田中尚人研究室の院生4名、熊本大学政策創造研究教育センターの安部三和氏、日本生活協同組合連合会の上原昭一氏、熊本県消費生活課の下田茂徳氏(藤江さん)が協力した。

日 時 2015年3月13日(金) 13:00~16:30
場 所 くまもと県民交流館パレア10階パレアホール
熊本市中央区手取本町8-9
主 催 「地方消費者グループ・ファーラム(九州・沖縄ブロック)」
実行委員会・消費者庁

【テーマ】出会って、気づいて、つながろう
~高齢者の安全・安心のために~

フォーラムの流れ
  1. 1.
    開会挨拶
    NPO法人消費者支援ネットくまもと 理事長 青山 定聖
  2. 2.
    消費者庁挨拶・報告
    消費者庁長官 坂東 久美子
  3. 3.
    基調講演
    熊本大学大学院 社会文化科学研究科
    交渉紛争解決・組織経営専門職コース
    准教授(紛争解決・平和構築学) 石原 明子
  4. 4.
    円卓会議
    (メインファシリテーター:石原明子、石田聖、宮園由紀代)
    1. (1)
      自己紹介
      熊本大学の石田助教が円座対話法の紹介を説明した後、各班の自己紹介に入った。
      • 一巡目
        ①名前、②所属、③自分の性格を動物に例えると何ですか。そのこころは?
      • 二巡目
        ④自分が普段やっていること・仕事など。
      • 三巡目
        時間の余裕があれば追加で言っておきたいこと。
    2. (2)
      ケースを理解
      各班が配られたケースを読んだ後、分からない言葉を確認した。
    3. (3)
      ケースについて話し合い
      参加者たちがケースの中で発見した問題、あるいは関連問題を付箋に書いて(一枚の付箋に問題一つだけ)、班内のほかのメンバーに説明した。
    4. (4)
      問題の分析
      「問題の木」or「なぜなぜ分析」の分析手法を用いて問題を分析していった。
    5. (5)
      ニーズの発見
      参加者が問題の裏にあるニーズを発見して付箋に書き出した。
    6. (6)
      関係者の書き出し
      参加者が(5)で発見したニーズを満たす関係者を書き出した。
    7. (7)
      連携の分析
      高齢者の安心・安全を作り出すための連携作りの分析である。
      参加者が格子状になった紙に、以下の四つのものを書き込んだ。
      1. 誰:(5)で発見したニーズに応答できる主体。
      2. 主体の得意分野
      3. 主体の不得意分野
      4. カバー:主体の不得意分野をカバーできる主体。
    8. (8)
      連携案の提案
      高齢者が安全で安心して暮らせるような連携案を各班一つ考えた。
    9. (9)
      連携案発表
  5. 5.
    休憩
  6. 6.
    振り返り
  7. 7.
    消費者庁講評
  8. 8.
    閉会挨拶
地方消費者グループ・ファーラム(九州・沖縄ブロック)の様子

今回のフォーラムでファシリテーターをつとめて

熊本大学大学院社会文化科学研究科 交渉紛争解決・組織経営専門職コース
M1 梁美キ

 今回の消費者フォーラムでは、主に熊本大学に所属する学生・先生及び卒業生がファシリテーターを担当していた。ファシリテーターの中に、プロも素人もいたが、特に理論だけを勉強して応用していなかった現役の大学院生には、実践のとても良いチャンスであった。

 消費者フォーラムに向けて、それぞれの仕事の時間などをやりくりし準備の模擬ワークショップや打ち合わせは10回以上行われた。練習と実践を重ねてきて、「日頃の練習」と「事前の準備」の大事さを実感できた。また、ワークショップに使う道具なども慎重に考えないといけないとも分かった。例えば、同じペンでも、マジックペンとボールペンの効果が違ってくるものである。マジックペンのほうは字が大きく書けて、説明する時インパクトがあるが、ボールペンだと字が小さくて、議論にふさわしくないものであろう。

 また、ファシリテーターとして、「空気を読む」力もとても大事だと思う。なぜかというとメンバーの性格を読みながら、皆が対話に参加できる方法を考えないといけないからである。

 一言で結論を言えば、「経験」が大事ということであろう。

ファシリテーター・リスト

  • 石原 明子(熊本大学大学院・交渉紛争解決・組織経営専門職コース・准教授)
  • 石田 聖(熊本大学・教員)
  • 宮園 由紀代(交渉紛争解決・組織経営専門職コース修了生・博士)
  • 安部 三和(熊本大学政策創造研究教育センター)
  • 竹下 元子(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修了生・修士)
  • 波多野 毅(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修了生・修士)
  • 高木 英行(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修了生・修士)
  • 島村 美香(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修了生・修士)
  • 廣水 乃夫(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース博士)
  • 古賀 章(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修士二年)
  • 竹下 義文(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修士一年)
  • 古城 玲子(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修士一年)
  • 梁 美キ(熊本大学交渉紛争解決・組織経営専門職コース修士一年)
  • 天野 朋子(Native Foods/ Whole Foods Studio)
  • 安永 龍一郎(熊本大学大学院・地域風土計画研究室)
  • 中村 康祐(熊本大学大学院・地域風土計画研究室)
  • 川上 友貴(熊本大学大学院・地域風土計画研究室)
  • 小仲 貴博(熊本大学大学院・地域風土計画研究室)
  • 上原 昭一(日本生活協同組合連合会)
  • 下田 茂徳(熊本県消費生活課)